一般眼科
- 眼科診療では、白内障や緑内障、ドライアイなどはもちろん、ものもらい(麦粒腫)や結膜炎など様々な疾患を幅広く診察しております。
地域の皆様の、目の健康のかかりつけ医として、丁寧でわかりやすい医療を心がけております。目に関することで、困っていることや気になることがございましたらご遠慮なくご相談下さい。 - 診察では、まず親身になって、患者さまの症状をうかがうことから始めます。お困りごとはどういったことか?ご希望はどういったことか?些細なことでも何なりと仰って下さい。
患者さまの症状をもとに、眼科の専門医として的確な診断をし、わかりやすい言葉で丁寧に説明いたします。心配ごとやご不明点がありましたら、遠慮せずお尋ねください。
よく見られる眼科疾患を簡単にご説明いたします。
結膜炎
- 目のなかで、白目やまぶたの内側を覆う 結膜という場所に炎症をおこす病気です。
- めやに・充血・異物感・かゆみ・まぶたの腫れなどの症状がでます。
- 原因として、おおきく3種類に分かれます。
細菌性結膜炎
- 細菌(ばい菌)によって引き起こされる結膜炎。
- 点眼薬にて治療します。原因となる菌を調べる場合もあります。
ウイルス性結膜炎
- アデノウイルスに代表されるウイルスによって引き起こされる結膜炎。
- 主に接触感染によって生じるため、感染予防が重要です。
- 症状のあるうちは、学校や職場を休まなくてはならない場合があります。
アレルギー性結膜炎
- 様々なアレルギー反応を原因として引き起こされる結膜炎。
- 急性や慢性、季節性や通年性など症状の強さも様々です。
- 点眼薬に加えて、アレルギーを抑える内服薬を使用することもあります。
- また、アレルギーの原因となるものを調べるために採血検査をする場合もあります。
- 採血が難しい場合(お子さまなど)は、指先などからの少量の血液により調べることもできます。
翼状片
- 白目をおおっている半透明の膜である結膜が、目頭の方から黒目(角膜)に三角状に入り込んでしまう病気です。
- 充血や異物感などの症状がでます。進行すると、視力にも影響するため、手術治療をおこないます。
ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)
- まぶたにある分泌腺に細菌が感染したり(麦粒腫)、分泌腺がつまったり(霰粒腫)してまぶたが腫れたり、しこりができる病気です。
- 点眼薬や内服薬にて治療します。
- 症状が強い場合は、切開手術をおこなうこともあります。
眼瞼下垂
- まぶたが下がってくる、目が開きにくくなる病気です。
- ほとんどの場合、加齢によるものです。コンタクトレンズの長期装用や生まれつきの場合もあります。
- 急に症状がでた場合は、神経疾患(脳梗塞や神経麻痺など)の可能性があるので、CT検査などの精密検査が必要です。
- 眼瞼下垂が進行した場合は、手術治療をおこなうこともあります。専門性の高い病状の場合は、専門病院と提携して治療します。
網膜静脈閉塞症
- 目の奥の網膜(カメラでいうフィルム)の血管が詰まり、網膜に出血を起こす病気です。
- 血管の詰まる場所により、網膜中心静脈閉塞症と網膜静脈分枝閉塞症があります。
- 網膜中心静脈閉塞症は、太い血管の根元が詰まり広い範囲の障害がおこります。
- 網膜静脈分枝閉塞症は、血管の枝分かれした部分が詰まるため、場所により症状が異なります。
- 加齢や、高血圧・動脈硬化などの生活習慣病が関係していると考えられています。
- 治療は、病状や症状により様々です。
- 網膜の循環をよくする内服薬や網膜の腫れ(黄斑浮腫)を抑える点眼薬を使う場合もあります。
- 症状の強い場合は、レーザー治療や目の中に薬剤を注入する硝子体注射をおこなう場合もあります。
レーザー光凝固術
- レーザー光凝固術は、網膜にレーザーを照射し新生血管の発生を防ぐ方法です。
- この治療で視力が回復するわけではありませんが、合併症の発生を阻止することができます。
- 外来通院で治療可能
- 点眼麻酔で1回10分程度で終了
- 進行段階により、数回に分けて治療する場合があります。
硝子体注射治療
- 抗VEGF・・・新生血管の発生を抑える薬を眼内へ注射します。
飛蚊症
- 目の前に蚊が飛んでいるような黒い点や半透明なゴミがみえる病気です。
- 加齢とともに生じる『生理的』なものと目の中の病気によって引き起こされる『病的』なものがあります。
- 病的な場合は、網膜裂孔や網膜剥離、眼底出血などの緊急を要する疾患の可能性もあるため注意が必要です。
- ご自分では判断せずに、かならず眼科にて検査を受けてください。
網膜裂孔・網膜剥離
- 網膜剥離とは、網膜(カメラでいうフィルム)に穴があき(網膜裂孔)、網膜がはがれてしまう病気です。
- 飛蚊症や光視症(ピカピカと光が見える症状)、視野欠損(視野の一部がみにくくなる)、視力低下などの症状がでます。
- 発見が早ければ、網膜裂孔に対してレーザーにて治療します。網膜剥離が進行した場合、手術室にての手術治療が必要になります。失明にもつながる病気ですので、症状を自覚した場合は、できるだけ早く、眼科にて検査を受けてください。
レーザー治療
- 網膜にレーザーを照射して、網膜が剥離(はがれてしまうこと)することを防止します。
- 外来にて治療可能です。